飯食わぬ女房(2)
できること
- 昔話の表現を楽しみながら、登場する人物の行動や出来事の経緯などが理解できる。
Có thể hiểu được hành động của các nhân vật hoặc các chi tiết sự kiện xảy ra trong câu chuyện, vừa thưởng thức các diễn dạt từ ngữ trong chuyện kể ngày xưa.
あるとき、「お前様がいるとゆっくり掃除ができません。昼間は外で遊んできてください。」と嫁が言うので、男は久しぶりに外へ出た。
男が歩いていると、道の向こうから友達がやって来た。 友達は男が嫁をもらったと聞いて、お祝いかたがた嫁の顔を見に来たのだった。うれしくなった男は、友達に嫁の自慢話をした。
だが、友達は真っ青な顔をして、「何も食べない人間がいるとは、信じられない。それは化け物だ。」と言った。そして、「明日、出かけるふりをして、こっそり様子を見てみろ。」と言い残し、逃げるように帰ってしまった。
次の日、男は家を出るふりをして、家の中をのぞいてみた。笑顔だった嫁は、男が家を出るなり恐ろしい顔になった。「あのけちの怠け者め!昼間っから酒は飲むわ、ごろごろするわ、外へ出すのも一苦労だ。ああ、腹が減ったぞ。」とつぶやき、大きい釜で米を炊き始めた。そして、結んでいた長い髪をほどいた。すると、頭の後ろから、鋭い歯が生えた大きな口が現れた。嫁は、米が炊けるが早いかどんどん握り飯を作り、作るそばから頭の後ろの口へ放り込み、むしゃむしゃと食べ始めた。「これでは足りぬ。肉はどこじゃ。」前の口から、恐ろしい言葉が飛び出した。ぴっくりした男は、つい「ひゃあ!」と悲鳴を上げてしまった。
「誰じゃ!」長い髪の間から、ぎらぎら光る眼が男をにらみつけた。「見たな!見られたからには、お前を食わずにはおかないぞ!」
捕まったが最後、食べられてしまうに違いない。そう思った男は、あわてて逃げ出した。
「待て!お前を食ってやる!」恐ろしい顔で追いかけて来る女は、二口女という妖怪だったのだ。
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